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  • 2011.10.04

吉村昭著「戦艦武蔵」を新潮文庫で読んだ 【コラム】

 吉村昭著「戦艦武蔵」を新潮文庫で読んだ。昭和41年の作品で、46年に文庫化されて74刷。45年も前の作品を何で今更、自分でも分からない。  坂また坂の長崎の町を9月初めに徘徊し、暑さと深酒で疲労困憊して大阪に帰ったばかりに狭心症の疑いありと診断されてタバコを止めた。潔いのも3度目なら当然。尤もらしい戒めに囚われるのが嫌なだけで吸っていたのだから、吸わないことには何の躊躇いもない。それと同じくらい […]

  • 2011.06.27

偶々のことだが 【コラム】

偶々のことだが、内田百閒の「阿房列車」を読んだ。「阿房」は「アボウ」ではなく「アホウ」と読む。「アホウ」は「阿呆」であって、「阿波」でも「房州」でもなく、「安房」でもない。実にアホウな話の徒然である。  目的を置いての旅ではなく、何の用もなく汽車に乗りたいがための旅行であり、まあ、一種の旅行記である。読者に読ませよう、呼んで貰おうとの目的があったか否かは、最早、問い質すことはできない。  「百閒」 […]

  • 2010.11.14

尖閣衝突ビデオ 【コラム】

 尖閣衝突ビデオの流出事件が喧しい。国家公務員法違反の告発を受けて司法当局が捜査に乗り出したが、なんとも意気の上がらぬ仕事になりそうだ。「よくやった」とか「犯人探しはやめて」とか、流出擁護の素朴な声がマスコミに溢れる中で、形式捜査をどこまで貫けるか、見ものではある。 と書いた途端に、神戸の第五管区海上保安本部の職員が「私がやりました」と名乗り出た。犯人探しはいきなりゴールインの様相だが、何だか話が […]

  • 2010.09.07

巷では、といっても 【コラム】

 巷では、といってもガード下の呑み屋ではあるが、最早、「オザワ」一色だった。  客が一波、二波入れ替わって、あろうことかオバちゃん二人組みがカウンターの端っこに陣取った。当たり前に世間話を始めるのだが、男連中とは話題が違う。女二人のボソボソ声に苛立ったのか、隣のハゲ頭が水を向ける。「ところで、やっぱり、カンですか?オザワですか?」「そんなもん、オザワやんか」「やっぱりそう!そうなんや、オバちゃん」 […]

  • 2010.08.16

暑っ苦しいたらありゃしねえ 【コラム】

暑っ苦しいたらありゃしねえ。つい、江戸っ子風に言ってみた。「かないまへんがな。こない暑うては……」では、到底追いつかない。懐深い大阪弁の寛容のワクから、とっくにはみ出してしもうとるがな。  どえらい雨が降って、日本国中あちこちで大変な被害を出しとる。いつまで続くんや、この天気はと思っていたら、スイッチを切り換えたような酷暑の日々。「どこかの国の政治家とは違って……」と、メリハリのキツさを言おうとし […]

  • 2010.05.05

上海万博が開幕した 【コラム】

 上海万博が開幕した。混乱の情景がテレビニュースで、これでもかと言わんばかりに繰り返される。  片や壁面の梯子をよじ登るロボットと、至れり尽くせりの便器。  日本の技術の高さに畏敬の念を抱く(とまでは明言しなが)中国人の表情も何度も見た。  一昨年の北京五輪に続く国威発揚の場にあって、彼我の民度の違いを見せ付けようとの意地悪かつ健気な魂胆が透けて見えた。  だが、待てよ。40年前の大阪万博はどうだ […]

  • 2010.01.23

首相・鳩山の珍言・迷言に 【コラム】

首相・鳩山の珍言・迷言にほとほと呆れ果てた。「友愛」などと言っていたころは、汚濁・自民に終止符を打った初々しさかと聞き流せたが、ここにきて、天性の幼稚さと知った。付き合いきれない。  喧しい報道の中、新聞紙面にこんな識者コメントがあった。幹事長・小沢に対する検察の攻勢をみて、鳩山が「闘って下さい」、「起訴されないことを望みたい」と述べ、前言撤回を已む無しの段である。 「麻生(の失言)は無教養による […]

  • 2009.01.24

オバマのセレモニーを見ようと 【コラム】

 オバマのセレモニーを見ようと、午前2時過ぎまで頑張った。パレードも見たかったが、徹夜の気力も体力もない。就任演説が始まり、額に穴が開く事態はないと見限った。  ダラスでのパレード。オープンカー上の惨劇を、不鮮明な白黒画面で見たように思う。そのころの記憶は、リング上で舞うクレイの姿や、「初の日米同時中継」というフレーズが入り混じり、今となっては不鮮明だ。  あれから45年。同様のシーンを危惧したが […]

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