GSOMIAと米韓関係【韓国配信記事】

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11/30PM7:00NHKニュースから

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権が、再び予想を覆し、日韓GSOMIA(軍事情保護協定)破棄の「猶予」を宣言した。周知の通り、その背景には米国の圧迫と仲裁があった。韓国の代表的な日刊紙の中央日報は、「米国側の心肺蘇生術がGSOMIAをよみがえらせた」と表現し、朝鮮日報は「米国の水面下の努力が土壇場で韓日両政府に圧力を加えた」と説明した。

韓国メディアによると、韓国がGSOMIAの破棄を発表した以降、米国は同盟国とは思えないほど露骨的に文在寅政権を圧迫してきた。国務省をはじめとする米行政府の高官たちが大挙訪韓し、GSOMIA維持を督促し、米国務省は在韓米軍の撤収を取り上げて文在寅政権を脅かしたという日本メディアの報道もあった。

結局、文在寅政権がGSOMIA破棄を発表した以来、破棄を撤回するまでの3ヵ月間、米韓同盟は大きな傷を負った。ジョージ・W・ブッシュ政府で国務省副長官を歴任したリチャード・アーミテージ氏とホワイトハウス国家安保会議アジア担当補佐官を務めたビクター・チャ氏は、米国のワシントンポスト(WP)に「66年間も続いた米韓同盟が深い苦境に陥った」というタイトルの寄稿文を掲載した。同寄稿文には「韓国は大切な合意(GSOMIA合意)をテコにして米国を日韓間の経済的・歴史的紛争に介入させようとした。これは同盟の乱用行為に当たる」と指摘し、米国と文在寅韓国政府との関係にはすでに深い傷ができてしまったという憂慮を示した。

一方、韓国内でもGSOMIA騒動が反日を越え、反米にまで拡大する雰囲気が生じた。10月には、左派青年団体所属の17人が「在韓米軍の撤収」を主張し、ハリス駐韓米国大使の私邸に侵入した事件が起こった。この日、韓国警察は塀を越えて侵入する彼らを目の前にしても積極的に阻止しようとしなかったため、米国政府とハリス大使は怒りを爆発させたという後日談もあった。

そのせいだろうか。最近、そのハリス大使の文在寅政権に対するある発言が物議を醸している。東亜日報などによると、ハリス大使は、9月に大使館邸で行われた韓国国会議員たちとの面談で、「文在寅大統領が従北左派の人たちに囲まれているという話があるが、どう思うか」と質問したという。東亜日報はこれに対し、米大使館側に確認を要請したが、米大使館は「非公開で行われた外交関連の会談についてはコメントできない」と答えを断ったという。

現在、多くの韓国メディアは、ハリス大使を「日系米国人」と強調し、強く糾弾している。GSOMIA問題に端を発した米韓間の葛藤は、今後、在韓米軍防衛費交渉をヤマ場にピークを迎えるものとみられる。

G李正宣 

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