文在寅大統領の約束【韓国配信記事】

文在寅大統領の約束【韓国配信記事】

2017年5月10日、光化門(クァンファムン)で韓国の第19代大統領に就任した文在寅(ムン・ジェイン)大統領は就任の挨拶を通じて、次のように宣言した。

「私はあえて約束します。この日は真の国民統合が始まる日で歴史に記録されるでしょう」

それから2年5ヵ月が過ぎた現在、韓国は文大統領の最側近であるチョグク氏の法相任命をきっかけに、二つに割れて広場で対立する「混沌状態」が続いている。

9月30日、文在寅大統領の支持者たちはチョグク法相のスキャンダル事件を捜査中のソウル地検特捜部が入っている最高検察庁が位置した端草洞に集まって「チョグク守護、検察改革」を叫ぶ大規模なデモを行った。最高検察庁前の1.6KMの大路を埋め尽くした人波に鼓舞された与党のともに民主党は、「検察改革のために200万人が集まった」と主張した。文在寅大統領も「検察改革を要求する国民の声を重く受け止めなければならない」と言及した。当事者のチョ氏は、「私もびっくりした。私を叱りながらも、国民が瑞草洞に集まってろうそくを持った」「私個人のために集まったとは思わない。検察改革の大義のために集まったと思う」と、感想を述べた。

すると、野党の自由韓国党は10月3日の建国記念日に大規模な集会を予告した。10月3日、光化門広場では自由韓国党など保守3団体が主導する「チョグク辞任、文在寅政権審判」集会が行われた。光化門からソウル駅へとつながる幅80メートル、長さ約2キロメートルに至る大道路を埋め尽くした集会規模に対して、主催側である自由韓国党は「300万人」と発表した。

水増しされた集会規模について両者は互いを非難したが、瑞草洞に比べて二倍以上広い光化門一帯を埋め尽くしたデモの参加者数がはるかに多かったことには異見がなかった。

すると、民主党は、「光化門集会は動員された人員だ」とし、「人数は意味がない」と主張した。集会で「文在寅弾劾」などの過激なスローガンが出たことを指摘し、主催側の一人である全光勳(チョン・グァンフン)牧師を内乱扇動罪で検察に告発した。

一方、瑞草洞の集会について、「国民の声を重く受け止めるべきだ」と発言した文在寅大統領と大統領府関係者は、敢えて沈黙を保ちながら現実を無視した。

一方、瑞草洞でろうそく集会を開いた文在寅政権の支持者たちは、10月5日の土曜日にもう一度集会を予告した。インターネット上では左派市民団体が集結し、「総動員令」が下された。未成年者の集会参加者には交通便を無料で提供するとし、参加を促している。

そして、反対派も10月9日の祝日に再び光化門集会を計画し、チョ氏の辞退まで集会を続けると宣言した。

韓国メディアは、民心が分かれ、広場政治がはびこる背景には、文大統領が大統領選挙の公約だった「国民統合」の価値を投げ捨てたことにあると非難した。みんなの大統領になるという約束とは裏腹に、「支持層だけの大統領になっている」というのが、光化門広場に集まった韓国人の評価だった。 広場で、相手陣営に対する怒りを表出し、二分された韓国国民たちの姿を見て文在寅大統領は何を思っているだろうか。自分の2年半前の約束を記憶はしているのだろうか?

李正宣 

記事カテゴリの最新記事