解散を打ったのは麻生 【コラム】

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 3年4か月。あの時、解散を打ったのは麻生だった。政権交代が成り、鳩山~菅~野田と首相が交代した。民主に功があったとすれば、漠としつつも生き永らえた自民という慣用句を、わが身ともども消去したことか。翻っていま、国民は何を思うか?
 メッキの剥げた維新に太陽が加わり、みんなが右往左往して、生活やら反TPPやら脱原発やら、これが政党かという細切れグループが乱立して……、言わずもがなと切り捨てかけたが、いやいや、とんでもない思い違いだった。
 卒原発の響きのよさに便乗し、ウサギの皮を被ったトラまで出てきては、何をか言わんや。地方政治のリーダーのもとに国政を論じるべき議員が寄り集まって、いったい何をしてくれるのか。本末は転倒し、小異は大同に埋没し、一極も二極も分解した。日本という国から、政治という秩序が霧散した。
 前回初めて選挙に行った若者は、今回果たしてどう動くのか。既得の地位にしがみつき、わが糧道に血眼となった連中の浅ましい姿を見て、今年が初めての子らは何を尺度にモノを考えるのか。
 「君の一票を無駄にするな」と、親が子に、教師が生徒に、諭すことすらできない。
 「浅ましい」と書いて沈思。安直と知りつつ辞書にあたって仰天。「品性下劣」「道徳的非難」「軽蔑」の意味で、類語が山ほど連なり出た。
 呆れた、阿漕な、いじましい、労しい、忌まわしい、卑しい、おぞましい、可哀そう、汚い、さもしい、セコイ、酷い、みすぼらしい、醜い、汚らわしい、ゲス、はかない、我欲むき出し、強欲な、見苦しい、見るに堪えない、醜悪、獣性丸出し、傷ましい、情けない、賎陋、嘆かわしい、はしたない、恥ずかしい、野放図、わびしい、憫然、哀れ……。
いずれが相応しいか!? 笑っている場合ではない。(醒)

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