上海万博が開幕した 【コラム】

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 上海万博が開幕した。混乱の情景がテレビニュースで、これでもかと言わんばかりに繰り返される。
 片や壁面の梯子をよじ登るロボットと、至れり尽くせりの便器。
 日本の技術の高さに畏敬の念を抱く(とまでは明言しなが)中国人の表情も何度も見た。
 一昨年の北京五輪に続く国威発揚の場にあって、彼我の民度の違いを見せ付けようとの意地悪かつ健気な魂胆が透けて見えた。
 だが、待てよ。40年前の大阪万博はどうだったか。
 「世界の国からこんにちは」と、市町村をあげた入場券の割り当て押し付けが町内会から浸透し、それをまた隣近所で奪い合う光景をあちこちで見た。
 <月の石>見たさに我先に駆け、転んではわめく大阪のオバハンの姿も、何度も見た。
 今の上海と、あの頃の大阪と、何がどう違うか。少なくとも、伝える側と、見て喜ぶ側の精神構造は少しも変わらない。
 そんなこんなが気恥ずかしく、万博行かず終いの筆者は齢十八九にして世の中を斜めに見ていたわけだが、まあ、気を悪くしないで頂戴。東京スカイツリーとやらが再来年にも開業したら、少しは意趣返しを試せるチャンスがあるのだから。
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 風薫る五月。超弩級の資産家ボンボンは小学生よろしく沖縄でゴメンナサイを言った。
 自民~新生~新進~自由~民主党と渡り歩いたあの男も、議決に拘束力を持つ検察審査会の動静に震え上がっていることだろう。
 思えば、小沢一郎、初めて衆議院の赤絨毯を踏んだのが大阪万博の前年、27歳だった。
 東京佐川急便事件や金丸5億円献金で喚問された衆院予算委で、「お茶くみをしていただけ」「何も知らない」と言い逃れたのが50歳。以後、自民を割って新生党以降の道を辿り、今や67歳となる。
 この人の、カネと権力を指向する妄執もまた、時の隔たりを超えて一途である。
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 さて、今号は損害賠償を求める行政訴訟が神戸地裁から大阪高裁へと舞台を移したと伝えている。
 地裁の判決は「ゴミ処理を業者に任せた川西市の契約は、そのすべてが地方自治法により無効」だが、無効な契約に支出したカネ(税金)は、「損害の発生と金額において証明がないので、民事訴訟法が適用できない。よって、損害賠償請求は却下」だという。
 司法(裁判所)がゴミに目を背けていてはいかんよ。悪いヤツらには、きちんとケツを拭かさねば。逃げ道を残しては、ヤツらは増長するばかり。これが控訴の本音と見た。
 アレも然り、コレも然りではあるが。(醒)

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