インターネットの検索エンジンで 【コラム】

NO IMAGE
 インターネットの検索エンジンで、自分の名前を調べたことがありますか。思い当るモノならいいけれど、なにコレ?というのも出てくる。同姓同名だったり、名前の一部が同じだったり、大抵は別人なのだが、時として面妖な事態に出くわすこともある。
 ネット上で見つけた私の記事に多少のコメントをかぶせてある。なのに、匿名だ。コイツはいったい誰かいなと、仕方なく隅々まで読まされてしまう。ようやく見つけた手がかりは、「小学校時代の同級生」だと。
 いくら頭を捻っても、思い出せない。当然だろう。四十年も昔のことだ。ネットやメールなんて想像も出来ない時代。戦後の荒廃が消えずに残ったデコボコの原っぱで、フニャフニャのゴムまりを拳でしばくワンバ(ウ)ン(ド)野球が最高に楽しかった鼻タレ小僧の面影なんて、そう簡単には蘇らない。しかも、話題がまったく違う。
 なんとかかんとか正体を探し当て、メールが通じて再会を果たした。その時の話題が面白く、触発されることが多かったので紹介したい。長い前置きになったけど、どうぞ、ご容赦を願いたい。
 その男、ベンチャービジネスに迷い込み、阪神大震災でひらめいたアイデアが工業素材の世界で日米欧の特許を得るまでになったのだが、ここに群がる連中のヤクザ顔負けの行状に辟易しきり。
 甘い言葉で資金提供を持ちかけて、果実を目の前にして資金を引き上げる。嬉しがらせて破綻に負い込み、おいしいところだけはきっちり吸い取るという構図。
 「そんな話は、どこにでも転がっとるよ。も一つ上手を行かなアカンよ」と、慰めにも励ましにもならない合いの手に、出てくる名前がおどろおどろしい。
 元総理の派閥に繋がる国会議員の秘書が某宗教団体の出戻り隠れ学会員で、ベンチャーキャピタルを引っ張ってくるわ、隣接業界に繋いでくれるわ、頼みもしないのに至れり尽せりのお膳立て。
 こやつを軸に、あの議員この議員、金融屋やら大手企業の覆面部隊、学会系の乗っ取り屋が巣食う。これが大阪のベンチャー事業者を取り巻く実相なのに、ベンチャー育成を謳う大阪府やら大新聞も、知ってか知らずか、尻馬に乗っては囃し立てるだけ。ああ情けなや、と。
 さもありなんとは言いはすれ、どこかでバッチリ目が醒めた。世の中ゼニになる話はゴロゴロ、どヤツが敏くて汚いか。昔々の同級生に、改めて教えて頂いた。(醒)

コラムカテゴリの最新記事