小泉総裁再選後の国会論戦をテレビで見て 【コラム】

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小泉総裁再選後の国会論戦をテレビで見て、苛々することこの上ない。小泉流の答弁、論法を誰一人撃破できず、待てど暮らせど納得のいく議論がない。
 首相にとっては「してやったり」だろうが、まともな説明を聞けない欲求不満は、首相本人よりも野党議員の不甲斐なさに向かう。ただただ、情けないというほかない。
 もとより、論点は多くない。まずは「改革」。「総理は改革というが、本当に改革ができるのか?」。
 こんな質問では、まともな答弁を引き出しようがない。小泉式の答弁を、これまで何度聞かされたか。この質問では、同じ答弁を徒に繰り返させるばかり。相手を追い詰め、本音の一言を喋らせる工夫の跡が、どこにもない。
 さらには「イラク」。「フセインを捕えてはいないが、フセインがいなかった訳ではない」と、毎度ながらの屁理屈に呆れて見せる民主党幹事長の岡田克也。そのやり取りに、こちらの方が絶句した。「こいつはバカだ」。底意丸出しの下品なパフォーマンスに走る菅直人と、負けず劣らずの器が見えた。こんなご両人では、次なる総選挙にも展望はなかろう。民主党は、庇を貸した小沢一郎に母屋を乗っ取られたほうが余程マシというものだ。
 その晩、同じ国会中継を見た若い韓国人と夕食をともにした。中堅の政府職員であり、日本通でもある。話題がそこに及び、「私の国に民主主義が根付いて、まだ日が浅い。職を離れた大統領が悲惨な境遇に追い込まれるのはご存知でしょう。国会となると、反対のための反対ばかり。具体的な対案もないのに相手を貶め、自分の立場を相対的に高めようという輩が多い。情けないのはこちらのほうだよ」と、慰めてくれた。
 最近の韓国では、こんな言い方が流行っているそうな。「朴正煕や全斗煥のころが余程よかった。国民にビシッととした一体感があった」。(うーん、絶句)
 さてさて、タイガースの優勝と小泉旋風で、しょぼい候補しか出てこない大阪市長選がすっかり霞んだ。と思っていたら、読売新聞の地域版に載った市長選を語る地味な対談記事が目に付いた。メンバーは商工会議所の副会頭と推理作家、慶応大学商学部教授の跡田直澄氏。この人、誰だ?
 経歴には、大阪大大学院公共政策研究科教授を経て昨年から現職、内閣府経済社会総合研究所客員主任研究官とある。気になって調べてみたら、本間正明・大阪大副学長の秘蔵っ子にして、竹中平蔵経済財政・金融相の片腕だと。こんな人物が大阪を心配してくれるのかと思うと、少しは心強いといえようか。(醒)

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