統一地方選が終わった 【コラム】

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 統一地方選が終わった。何がどうなったかと、振り返ってみれば・・・。
 投票総数の7割、300万票も獲得した東京都知事、リコールで首を獲られてなお僅差で蘇った滋賀・豊郷町長、収賄容疑で括られたオリ(拘置所)の中から立ってトップ当選した和歌山市議、この辺りしか印象が残っていない。
 各地自治体の、それぞれ身近な選挙は別として、テレビ速報や新聞の一面に出てくる結果を眺め、つくづく、化け物屋敷を覗いたような気分に滅入る。選んだ方も負けず劣らずだが、そこは責めようがない。
 あの三人を並べると、笑いたくなるほど、よく似ている。性分なのか信念なのか、おのれの強引さが分かっていながら、改める気持ちがない。選挙民はそこに惹かれたのか。
 こう書いて、一つ気付いた。どこにも同じようなのがいる。アメリカにも、イラクにも、北朝鮮にも。選ばれたか否かはともかく、民を束ねる者には、そんな資質が要るのだろうか。
 鞭打たれる獣ばかりか、おとなしい羊さえもが、くびきを解かれれば無頼の徒と化す。フセインなきイラクからの映像通り、これまた、一面の現実だ。
 そんな本性を知るからこそ、強烈な指導者に身を委ねたいのか。「従うも、暴れるも、力なき者の世渡り」と割り切る狡猾さこそ、弱者の知恵ということか。
 地方から、日本の全体像に目を移す。わが首相は強引か?トンデモナイ。
 掛け声はあっても、実行力がない。指導力がない。強引な締め付けも、解放感もないから、暴徒も出ない。ぬるま湯に浸り、身の周りを貪るだけで、なんとか生きていけるのだから、切実な争いもない。
 民にも為政者にも緊張感がく、互いの傷を舐め合って過ごす時代は、そろそろ終わる。ケジメの時期だと薄々気付きながら、だれも踏ん切りがつかない。
 有事法制を巡って、いまだに「廃案」という先送り願望が、大手を振ってまかり通っている。お前ならどうする。議論の場に登りたいのなら、共産党も社民党も国の主に身を置き換えて、各々、対案を出すがいい。旨い苦いをかみ分けたうえで、納得の形を見いだすほかに術はない。  (醒)

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